時代屋の女房

2012.6.17時代屋の女房

王様が夜飲み会だったので、1人でワイン飲みながら録画してあった映画の鑑賞
この間に引き続き「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」。今回は「時代屋の女房」。村松友視直木賞受賞作を夏目雅子渡瀬恒彦主演で映画化。監督は森崎東
私、夏目雅子って、ちゃんと映画で見るの初めてなんだよね。やっぱり驚くほど美しい。この数年後に亡くなってしまうなんて。はかなげな感じなのに強さがあって、色っぽいのに清潔感がある。舞台は大井町。「時代屋」という骨董品屋を営む安さん(渡瀬恒彦)のところに、ネコを抱いた真弓(夏目雅子)がふらりとやってきて、居ついてしまうという物語。「こらこら、ありえねーだろ!」な展開もあるんだけど、不思議な空気感と暖かい人間関係が楽しく、ほろりとさせられる。喫茶店のマスター(津川雅彦)やネコの「アブサン」がまたいい味出してる。
ちなみにこの骨董品店「時代屋」は、当時は実在してたそうだ。
昔の(といっても1983年)映画を見てると「携帯があったらすぐなのに!」というシーンがいっぱいある。すれ違いドラマや待ちぼうけも今なら起こらないのに(ま、電源切れてたりとかあるけど)。でも、この映画で骨董品の電話に、書置きの変わりに「ちょっと出てきます。アブサンのえさよろしくね」と真弓が吹き込んでいく下り、それを何度も聞く安さんの表情、いいなぁ