4分間のピアニスト

2010.2.10「4分間のピアニスト」

病院以外あんまり外出の予定を入れないので、読書と映画がはかどります
今日は前に録画してあった「4分間のピアニスト」。クリス・クラウス監督、モニカ・ブライプトロイ、ハンナー・ヘルツシュプルング主演の2006年のドイツ映画。ドイツ本国で大ヒットし、2007年のドイツアカデミー賞の作品賞・主演女優賞を獲得している。
80歳のピアノ教師トラウデ・クリューガーは、女性刑務所内で、殺人罪の判決を受けた21歳のジェニーと出会う。ジェニーは天才ピアニストと騒がれた過去があった。ジェニーの才能を見たトラウデは、所長に頼み込んでジェニーとの特別レッスンを始める。
刑務所内、しかもジェニーは問題児ということで、暴力的で、すさんだ感じが画面を漂う。はじめのうち、なんだか陰鬱で嫌な感じだと思った。明るい話になる兆しも無い。
しかし、クリューガーの過去が少しずつ明らかになると同時に、ジェニーとの心の絆が少しずつ生まれ、見るものの心を捕らえていく。さらに、ジェニーの衝撃的なピアノの演奏。「私は誰にも絶対にお辞儀なんかしない」と言い放ったジェニーのラストシーンでの演奏とエンディングには心を奪われ、感動を呼ぶ
ラストの演奏が、音楽やっている人たちにとってどうなのかはよくわからないけど、とにかく力強く衝撃的で、ほとばしる彼女の生命の力を感じた。
なかなか、良かったです。第二次世界大戦中、ナチス政権下運命を翻弄されたクリューガーの過去も重く、ドイツならではのストーリーと言えるでしょう。
やっぱりアポロを置いて、映画に行く気にはなれず、残念ながらアバターも見ていません。あれは映画館で見ないとねぇ。
でもかわりに、録りためた映画をたっぷり見られるのでそれもいいかなと。自慢じゃないけど、いくらでもあります。録りっぱなしで見てない映画。