映画色々

2010.1.26映画色々

家に居ることが多い今日このごろ。おかげさまで録りっぱなしで見てなかった映画など何本か見ました。
まずは「アヒルと鴨のコインロッカー井坂幸太郎原作。監督中村義洋。原作は大分前に読んでいた。原作が良かったものって、映画に不満を覚えることが多いのだけど、この作品は原作を読んだのがかなり前なので、細かい部分を忘れたのでかえって良かったかも。主演の瑛太、いい感じだった。ラストが意外とあっけなくて、原作もあんな感じだったっけ?とちょっと思った。読み返してみようっと。「ゴールデンスランバー」も同じ監督らしい。もう1人の主演、濱田岳って申し訳ないけどあんまり知らない俳優だった。ルックスは地味な感じ。ちょっとイメージと違うかな。でも。ゴールデンスランバーに登場する「キルオ」は井坂幸太郎が濱田岳をイメージしてあて書きしたそうだから、実力ある役者なのか?

それから、お次は「チェンジリング」。クリントイーストウッド監督、アンジェリーナジョリー主演1920年代のロサンゼルスで実際に発生したゴードン・ノースコット事件の被害者家族の実話を元に映画化された。シングルマザーのアンジェリーナジョリーの1人息子が行方不明になる。数ヵ月後に見つかって警察から送り届けられた息子は全くの別人だった。別人だと訴えても、警察は取り合ってくれず、間違いを認めない。ロサンゼルス市警と彼女の戦い、子供への愛を描く作品。なかなか見ごたえのある、衝撃的な映画だった。母親を演じるアンジェリーナジョリーの美しさ、強さに心打たれる。ビジュアル的にも真っ赤な口紅が強い強い女性をあらわしているようだった。1920年代とは思えないファッションも素敵。

最後は「昼顔」。1967年のフランス映画。ルイス・ブニュエル監督。カトリーヌ・ドヌーヴ主演。第28回ヴェネチア国際映画祭で最高賞である金獅子賞を受賞した。医師を夫に持つ何の不満も無いはずの貞淑な妻が昼間だけ娼婦として働くようになり、運命が代わっていくのを描く。今でこそ、主婦の不倫とか売春とかびっくりしないけど、当時それを映画で描くのはかなりタブーだったんだろうな。そして、激しいシーンがないのに、カドリーヌ・ドヌーブのそこはかとない色気がなかなか見せる。美しい。だんだん堕ちていく様まで美しい。なんか、昼からエロいもの見ちゃった気分。って、エロいシーンは無いのにそう思わせるのが昔の名作の凄さだと思う。今だったら、凄い濡れ場を撮って終わりにしそうだもんね。