インクジェットプリントと銀塩プリント

2009.10.21インクジェットプリントと銀

公民館の文化祭に展示する作品をこの日はプリントに行った。文化祭には「四つ切ワイド」という大きいサイズで展示するので、ウチのA4までのプリンターでは出せない。だもんで、近くのスーパー「イズ○ヤ」の写真やさんにプリントしてもらいに行く。サークルのみなさんによると、この店が一番融通が効くらしい
写真屋さんも、機械によって、焼く人によって、結構色が違うので、私は家でプリントしたサンプルを持っていって、「これと同じ色」「こっちはこれより明るく」とか細かい指定をして頼んだ。
待つこと40分。スーパーの中をぶらぶらして、戻ってみると、店長さんが困った顔・・・。「同じ色がどうしても出ない」のだそうだ。銀塩プリントとインクジェットプリントではそもそも仕組みがまったく違うそうで、(良くわかんないけど)インクジェットの様なちょっと蛍光っぽい明るい色は出ないんだって。サルビアの赤がとっても鮮やかでそれがミソだったんだけど、出てきたのはちょっと沈んだ赤。ううむ。満足いかないなぁ。この時点で、何枚もチャレンジした挙句だったんだけど、再チャレンジ。サルビアだけじゃなくて、キバナコスモスの華やかなオレンジも出ないみたい。
10分後にまた行ってみる。店長さん、悪戦苦闘。さらにもう10分。結局トータルで2時間以上かけて、「一番妥協できるもの」を焼いてもらった。失敗プリントを山盛り焼いてくれて、頑張ってくれてありがとう。でも、やはり大分違うねー。
働いてた頃、お菓子のパッケージを作ってたんだけど、あれも色が出なくて苦労したのを思い出した。原画は明るい華やかな画材で描かれてたりするんだけど、印刷ってのは黒、シアン(青)、マゼンタ(ピンク)、イエローの4色の組み合わせで出来てる。しかも、うっかりするとベースがボール紙だったりするので、ずーんと色が沈む。けど、わがままな女王すみは「原画と同じ色にしてくれないと困りますっ!」と言い放ってどんだけ印刷会社の営業の方たちを困らせたことか・・・。そんな場合には通常より明るいピンクを使ったり、特別に別の色を加えたりするんだけど、基本は4色の組み合わせなので色数が増えるとパッケージの価格が上がるんだよね。
って、変な裏話になっちゃったけど、そんなお仕事をしてました。
つうことで、納得のいく色は出なかったのだ。もっとも、プリンターから出てきた色が「いい色」かどうかはわかんないけどね。でも一度見ちゃうとイメージがその色になっちゃうんだよね。
こんなことならやっぱりでっかい紙にプリントできるプリンターを買うべきだったか?
左が家のインクジェットプリンター、右が写真屋さんの銀塩プリント。結構ちがうでしょ?