山田太一作品

2009.2.12山田太一作品

木曜10時からのTBS開局50周年記念ドラマを見ている。前は倉本聡の「風のガーデン」。今は山田太一の「ありふれた奇跡」。山田太一11年ぶりのドラマの脚本山田太一は好きだったので、11年ぶりなら見にゃぁなるまいと、見始めた。
が、なんだかしっくり来ない
なんというか、台詞に違和感があるのだ。初め、仲間由紀恵が演技が下手なのか?と思った。そういえば、私が見た仲間由紀恵は「ごくせん」をほんの少しと「トリック」。どちらもシリアスな演技ではない。もしや、シリアスな演技は下手だったのか?と思ったのだが、どうもそうではないらしい。
で、ふと気付いたのだ。私、山田太一は好きだけど、そういえば山田太一のドラマってあんまり見てないかも・・・。私が知ってるのは本になってる山田太一の脚本だった。脚本なら「岸辺のアルバム」「異人たちとの夏」「飛ぶ夢をしばらく見ない」「遠くの声を探して」「丘の上の向日葵」「終わりに見た街」などなど沢山読んでいる。だけど、ドラマは「ふぞろいの林檎たち」の一部と「終わりに見た街」(これは名作!)ぐらいかも。脚本を本で読んだ時に全く違和感を感じなかったけど、それを台詞にしてドラマで演じると私にとってはしっくり来なかった。本の中の話し言葉ってもともと実際には使わないような言い回しや言葉遣いするでしょう?だから違和感を感じなかったんだよね。それが、台詞になると違う!
多分、それが山田太一独特の「台詞まわし」であり「間」なんだろうな。役者にアドリブは一切許さず一言一句、間の長さもすべて決めたとおりにすると聞いた。
しかしなんだか不自然さを感じる・・・。と文句を言いながら見てたんだけど、この間6話目ぐらいを見終わる頃には段々慣れてきた。慣れるとあのまったりした感じが意外と心地よかったりして
ちなみに第一話で、陣内孝則が自殺しようとした駅、八千代緑ヶ丘は千葉。友達も住んでいるわりと身近な駅です。出てきた時にはちょっとびっくり。