不都合な真実

2008.4.27不都合な真実

日曜はのんびりムード、だったので、家で録ってあったビデオを見ることに。
見たのは「不都合な真実」。第79回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画受賞作だ。監督はデイビス・グッゲンハイム、主演はアル・ゴア元米副大統領であり、ゴア氏はこの映画が契機となり、環境問題の啓蒙に貢献したとしてノーベル平和賞を受賞した。
地球温暖化については、既に様々なメディアで取り上げられている。だから今更びっくりするような事実って訳ではない。しかもゴア氏が示す数字には異論もあるらしい。だから、映画の内容すべてを鵜呑みにするわけではない。
それよりも、大統領選でブッシュに敗れた人はこんな人だったんだと改めて思うのだ。この人が大統領になっていたら、アメリカはいや世界は変ってたんじゃなかろうか
ゴア氏の示した数字が正しいか間違っているかはともかく、今私たちが石油に頼り切っていて、そのせいで世界中でいろんな問題が巻き起こっていることは本当だ。二酸化炭素排出量を抑えた方が良いことはそのとおりだし、そのためには私たちが真剣に考えて立ち向かっていかなければならない。
映画の最後に、「公共の交通機関を使いましょう」とか「出来れば燃費の良い車を買いましょう」とか様々なメッセージが出てきて、ちょっと笑った。でもそのうち、笑えなくなった。「気候問題に熱心に取り組む議員に投票しましょう。もし誰もいないなら、自分で立候補しましょう」多分、映画が言いたいのはこれだろう(立候補はともかく)。
っていうか、私はその通りだと思う。私たちに出来る小さな事は勿論たくさんある。それはやる必要があるけど、そんなまじめな地道な努力を一瞬にして微塵に出来てしまうのが政治の力だ。常々思っていたのだけど、日本のすべての建物に太陽光発電を設置して、すべての車をハイブリットにしたら一気に石油消費量が減るはず。でも、きっといろんな業界の圧力でそんなこと実現できないんだよね。それが政治と経済ってモンなんだろう。でも、個人の「エコな暮らしをしたい」っていう気持ちだけで、何百万もする太陽光設備を設置したり、かなり高いハイブリットカーを購入したりってのはなかなか難しい。結局、私なんかのレベルだと「レジ袋要りません」ぐらいがせいぜいなんだよね。だからやっぱり、ドラスティックに変えて行くには、政治と経済を動かさないと。
小さいことでもこつこつと、と言う気持ちと、ちょっとやそっとじゃどうにもならないじゃんと言う気持ちが共存するなぁ。
といいながら、映画を見終わった後早速トイレと洗面所の電球を省エネタイプに変えてみた。ちょっと暗くて、洗面所では小じわが目立たず嬉しい限り。夜目遠目傘の中ってやつよ。