羊の頭

2008.4.16羊の頭

納戸を整理していらないモノを捨てた。毎回、悩みつつ、捨てられないのが羊の頭。私の作品なの。
実は私、会社で仕事をしてた時、一時期美大のデザイン科の通信課で勉強してたのだ。鷹の台にある某有名美大。ここには短大の通信課があったの(今は無い)。自分で仕上げた課題を郵送して、添削して貰うというまさに通信での勉強。学科も自分で勉強して、レポート出したり、試験を受けたりする。とはいえ、夏と冬にはスクーリングもあって、私は会社の夏休みの多くをこのスクーリングに費やした時期があった。
なんでそんな勉強をしようと思ったかというと、私の所属は「商品企画部」だったんだけどね、デザイナーは別にいたから、企画マンが自分でデザインをするわけじゃ無かったんだけど、知識はあるにこしたことはない。そして私は企画部の仕事が好きだったので、異動したくなかった。で、デザインが出来る事を武器にしようと思ってたのね。当時は企画以外の仕事はしたくないとまで思っていたから。
前置きが長くなったけど、結局卒業できませんでした。一番の原因は学科の勉強が全く出来なかったこと。スクーリングで必要な単位は全部取ったにもかかわらず。本当に全く学科に手を付けられませんでした。忙しかったのもあるけど、「東洋美術史」だとか「哲学」だとか、もう私にはテキストを理解することも出来ませんでした。
あー、費やした時間とお金がもったいない
でね、そうこうしているうちに、仕事に疲れてきてね、だから最初の「デザインを武器に」ってのもどうでも良くなってしまったの。そんな頃に王様が名古屋に転勤になったもんで、お気楽専業主婦の道を選んだって訳。
そんでも、朝5時起きして、千葉から鷹の台まで通った思い出の詰まってるこの「羊の頭」はどうも捨てられないのだ・・・。結構作るの大変だったのよ。ホンモノの羊ちゃん見ながら、持ったこともないノミとカナヅチで手にマメ一杯作ってさぁ。よくやったよなぁ。
にしても、学費と時間もったいなかったよ。いやいや、きっと何かの肥やしになってるに違いない。あ、納戸の肥やしか・・・。トホホ。