読んだ本いろいろ

2007.10.26読んだ本いろいろ

先週末から読書モードで、結構まとめ読み。
で、週末から今日まで読み上げた本たち
ハッピーエンドにさよならを」歌野晶午。短編集です。タイトルの通りハッピーエンドじゃない作品ばかりで、読み終わった後えーっ!とかぞーっ!とかが多いです。でも、意外な展開で面白い事は確か。決して読後感は悪くない。私的に一番面白かったのは「玉川上死」。傑作でした。この人の作品は「葉桜の季節に君を想うということ」にしても「女王様と私」にしても最後に「えーっ!」と言わせるどんでん返しが素晴らしいのだけど、それが短編になってる感じです。流石上手い!まだ他の作品をあまり読んでいないので、もっと読んでみようかと思わせてくれました。
それから「1950年のバックトス北村薫。これも短編。ショートショートといっても良いくらいの23編を納めた短編集北村薫らしいちょっとほろっとさせたりしみじみする物語がちりばめられている。私の好きだったのは「ほたてステーキと鰻」これは長編「ひとがた流し」の続編といえる短い物語だ。あー、でもこれが一番のお気に入りといってしまう私は、やはり北村薫は長編の方が良いって言ってるようなものか
次は「やってられない月曜日」柴田よしき。王様の評価はそれほどでもなかったけど、私は結構好だった。主人公はさえないOLなんだけど、元OLの私としては結構色々うなずける部分もあったりして楽しめる。勿論、柴田よしきの最高傑作!って訳じゃないけど、軽く楽しく読むにはすごく良かった。何となく、ドラマ化したら面白そだ。主人公は誰だろう?
最後は「幽霊人命救助隊」高野和明。この間読んだデビュー作「13階段」が凄いインパクトだったので、「夢のカルテ」とこの「幽霊人命救助隊」の二冊を借りてみたのだけど、うーん、悪くないけど「13階段」は越えられない。今回のはコミカルなファンタジーみたいな感じ。楽しく読めてほろりとさせたりするし、社会の暗い部分や、不条理への憤りなんかも上手く描かれているけど、やっぱり私はデビュー作の重厚さが好きだなぁ。
さーて、今日図書館から「いつか陽のあたる場所で」(乃南アサ)を借りてきた。どうかなー?期待しすぎたらイマイチだったとの声もあるけど・・・。