はだしのゲン

2007.8.22はだしのゲン

明日から名古屋に帰る(?)ってのに、今日は船橋演劇鑑賞会。本当は姉夫婦と3人、夜の会を見る予定だったけど、夜の会なんて見ちゃったら絶対旅行の準備が出来ない!ってことで、1人で昼間見に行ってきた。今回の演目は「ミュージカル・はだしのゲン」。言わずとしれた名作漫画の舞台化である。木山事務所という劇団で、多分初めてじゃないかなー。
今までも戦争がテーマのお芝居はたくさん観たのだけど、これは、と思うものは無かった気がする。メッセージ性、テーマ性は認めたいけど、娯楽としては苦しい、戦争を知らない世代には理解しがたい、長すぎて飽きる、などなど。
なので今回もどうかなーと思っていた。漫画自体は名作だけど、それを舞台にする難しさ、リアル感をどう出し、若い世代にどう訴えるか?と。
でも、かなり良かっのだ。休憩無しの1時間45分という長さも良いし、ミュージカルとはいえ、歌が長すぎて飽きることもなく、そして、思ったよりずっとリアルだった。この間ドラマでやってた「はだしのゲン」を観なかったので比較は出来ないけど、(多分、特撮とか使ったろうからスゴイリアルだったんじゃないかな?)小さな舞台なのに、迫力満点。音響や、照明、シルエットの効果などを駆使して臨場感を出していた。この劇団はこの作品をニューヨークやソウル、ポーランドなど世界各地で上演してきているそうだ。10月にはモスクワで上演するらしい。確かにレベルの高い作品でなければ世界では通用しないだろうから。
旅行直前の日程だったけど、行って良かった!いっぱいいっぱい泣いて、それから、これからの日本について考えた。二人目のゲンを出さないために私たちにできる事はあるはずだ。