品格のない私

「女性の品格」という本が売れているそうじゃないか。
先日朝のワイドショーでも作者の坂東 眞理子も登場して、内容について放送されていた。
それによると、１．礼状が書ける２．流行に飛びつかない３．約束をきちんと守る４．得意料理をもつ５．よい客になる
この辺まではふむふむと思っていた。６．勝負服をもつ
え？勝負服って？ねぇよそんなもん。一番マシなGパンのことか？それとも喪服のことか？
それから８．贅肉をつけない
大きなお世話だ。デブは下品って事か？体型と品格は関係ねぇ。
そして一番引っかかったのは１６．無料のものをもらわない
なにーっ！これは一撃。撃沈だ。なんせタダが大好きな私。品格がないって事か。
けどさ、どうなのよ。板東さんはポケットティッシュをもらわないのか？ポケットティッシュもらうのは品が無い事か？映画のチケットプレゼントに応募して当たって喜んで映画見に行くのは品格が無いのか？
ちょっとカチンと来た。彼女の生い立ちは知らないけど、東大卒で総理府に入府、ハーバード大客員研究員、在オーストラリア連邦ブリスベン日本国総領事に任官、今は昭和大学学長とエリート街道まっしぐら。そりゃぁ日々節約に励む主婦の気持ちはわからんだろう。
まぁ、マナーブックだと思えば腹も立たないけど。ためしに「品格」と広辞苑でひいてみたら、「品位、気品」と書いてある。じゃぁ「品位って？」とひいてみると「人に自然にそなわっている人格的価値」と書いてある。む？ってことは、タダが大好きな私には人格的価値がないと？おなかに贅肉をため込んでいる私には人格的価値がないと？
１２．心を込めてほめる、とか２５．長い人間関係を大切にする、とかいいことも書いてあるんだけどねー。
って、本読まないで文句たれるのもナンだけど、ちょっとなぁと思った私であったよ。お上品になるのを目指すより人間としてもっと大事なことがあるんじゃないかい？
写真は品格とかどうでもいいから、もらえる食べ物はすべてもらう、がモットーのアポロ。