洋画ベスト150

2007.7.24洋画ベスト150

なくしたと思っていた本が見つかった。
文春ビジュアル文庫「洋画ベスト150」。1988年に出版された古い本。なんせ、元々古本屋で買ったのだ。
けど、この本をバイブルにして、結構古い映画を見漁っていたのは社会人になってまだあまり経っていない頃だった気がする。映画通366人にアンケートを取って、洋画ベスト150を決めた本なのだが、何せ、アンケートの対象が年齢層が高ので、150に入る映画もふるーいのが多かったりする。たとえば、堂々の第一位は1944年の「天井桟敷の人々」、二位は1949年「第三の男」、三位は1941年「市民ケーンという具合。
これをね、150全部つぶしていくと言うのに一時期はまっていたのだ。見ることが出来たのは100前後かなー。手に入らなかった10位の「戦艦ポチョムキン」を、わざわざ卒業した大学の恩師にダビングしてもらって、私にプレゼントしてくれたのは、まだつきあってもない頃の王様でした。懐かしいわ〜。
「名作」と言われている映画って、今私が見ても面白い物もあるけど、そうでないものもあります。映画史上は画期的で、歴史に名を残す作品でも素人が今見ると退屈きわまりないという事も・・・。例えば21位に入っている「旅芸人の記録」なんかは「公開当時はその超長回しによる独特のショットと重厚なスタイルがセンセーションを巻き起こし、上映館である岩波ホールに長蛇の列ができた」そうだけど、私には眠くて眠くて・・・。でも永遠の名作も数多いので、やっぱりこの本は私の映画バイブルかも。アンジェワイダについて父と語ったり出来たのもこの本のおかげ。今ではいい思い出です。見損ねた名作を図書館にリクエストしてみようか。