赤ちゃんポストで思い出したこと

2007.5.14不要犬ポスト

世間では赤ちゃんポストについて様々な議論がされている。正式には「こうのとりのゆりかご」というらしいが、賛否両論。私は、子供を虐待して死なせる親が多い昨今、命が助かるなら良いじゃないと思ったりもしたけども、早速3歳児が預けられたと聞くと、簡単にはいかないなぁと思った。
しかし、私が赤ちゃんポストで思い出した単語は「不要犬ポスト」。こういうのが過去にあったのを知ってますか?いらなくなった犬を入れると、行政が回収してくれて殺処分してくれるんだって。ポストに入らない犬はつなげばいいらしい。流石に数年前に廃止されたそうだが。でもちょっと前までそんなモンがあったなんて信じられない。ダストボックスと何が違うんだ?
そして今でもあるのが定点回収。減ってきてはいるらしいけど、定期的に不要犬を回収に来てくれるらしい。もちろん回収後殺処分だ。減ってきてるとはいえ、これは今でもあるそうだ。犬は粗大ゴミか?
今の主流は愛護センターに自分で持ち込み。当然数日後処分。有料になった自治体も多い。有料ゴミか?
形態は変わったけど、ゴミの出し方が変わったのと同で、不要な犬を殺処分する為の回収方法の違いでしかない。「不要犬ポスト」には驚愕し、おののいたけど、現状は変わっていない。ゴミを出すのにも手間とお金がかかるようになったのと同だ。
赤ちゃんポストはいいよな。赤ちゃんを救うための設備だもん。不要犬ポストは犬を殺すための設備だった。設備はなくなったけど、不要な犬を殺すためのシステム自体は残っている。ポストでも回収でも持ち込みでもいいのだ。赤ちゃん同様、犬の命を救うためのシステムに変わる日は日本に来るのだろうか。
写真は帯広市の不要犬ポスト。帯広市のは平成5年に廃止された。
勿論、悪いのは設備やシステムでなく、捨てるヤツだ。