紙屋町さくらホテル

2007.4.25紙屋町さくらホテル

今日は船橋演劇鑑賞会の日。
今日の公演はこまつ座の「紙屋町さくらホテル」。こまつ座っていうのは、井上ひさしの脚本を専門に公演する演劇集団だそうだ。
昭和20年、原爆投下直前の広島が舞台。移動演劇隊「さくら隊」の人々が繰り広げる物語。戦中の厳しい状況の中、演劇に命をかけた役者達と、天皇の密使である事を隠して演劇隊に入隊する海軍大将長谷川清、そして終戦までの道筋も語る。
戦中いかに人々が沢山のものを奪われていたか。物理的にも精神的にも人間としての尊厳も奪われてしまったあの戦争の中で輝いていた「さくら隊」を生き生きと、そして切なく描いている。
さくら隊」が実在したかは調べられなかったが、この長谷川清という人物は実在の人物のようだ。
作品の中では、戦争責任についてもかなり突っ込んで織り込まれていて、テーマの重さはかなりのモノ。しかし、流石井上ひさしの脚本だけあって、重いメッセージの中にも、沢山の笑いをちりばめてあり面白い。
が、6時半の開演で途中休憩を挟んだものの9時45分の終演長すぎる。間延びした感じはそれほど無いものの、これほどの長時間だとどうしても集中力が持続しないんだよなぁ。おしりも痛くなって来るしさぁ。芝居って得てして、長すぎる傾向にあると思うのは私だけ?言いたいことが山のようにあるのは分かるが、返って焦点がぼける気もする。
ところで、日記を書こうと思って改めて芝居のチラシを見たら!ホテルの女主人役中川杏奈だった!上手い役者だなーとは思ったけど、気付いてなかったよ。