太陽−The Sun

2006.9.12太陽−The Sun

先週金曜に銀座にEOSの講座に行った時、実は映画も見ました。
朝EOS学園に向かう途中、銀座シネパトスの前を通ったら、話題になっていた「太陽−The Sun」が公開中ではありませんか!これは見るしかないでしょ。
この作品は、ロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督が撮った昭和天皇を主人公にした映画です。第二次大戦終戦直前から昭和天皇人間宣言までの数日を描いたこの作品は、テーマがデリケートなだけに、日本での公開が危ぶまれていました。ベルリン映画祭ほか世界各国で絶賛された話題の作品だったにもかかわらず、日本の配給会社が買うことを躊躇したのです。しかし、実際に公開してみると立ち見が出るほどのヒットとなりました。
昭和天皇を批判するでも擁護するでもなく1人の人間として静かに描いた作品でした。抑えたトーンの中に、戦争のむごさも描かれていたのは、監督も戦争により大切なものを失っているからだそう。
そして何より特筆すべきは、イッセー尾形の名演です。似ています。とても。そして、そこここにちりばめたユーモアも絶妙。このユーモアが監督の力なのかイッセー尾形のなせる業なのかはわからないけど。
ちなみに、昭和天皇心理的に混乱した時の効果音だと思っていた「ゴー」という音は、近くを通る電車の音でした。映画の途中まで気づかなかった。
早く気づけよ私。
衝動買いならず、衝動映画鑑賞で、アポロに長時間留守番をさせてしまいました。ごめんね!