8月15日に思うこと

2006.8.15終戦の日に

61回目の終戦記念日である。
犬以外の堅い話はあんまりしないけど、たまには。
ウチの親は二人とも戦争を知ってる世代。亡くなった父は最後の数ヶ月召集され兵隊に行った。幸い、戦場に行くことは無かったから人を殺さずに済んだけど、殴られたり蹴られたりヒドイ経験を沢山した。そして、母は3月10日の東京大空襲の夜、下町にいた。業火の中、川に飛び込み何とか助かったが、一緒に飛び込んだ母親と背中の弟、はぐれた父親と一度に肉親を3人も亡くした。
だから、戦争のむごさは幼い頃から嫌というほど聞かされてきた。二度と家族を戦争で失うことが無いようにと。
日本の未来は大丈夫だろうか?私達は子供を戦場に送らずに済むのだろうか?最近の世の中の動きを見ていると、不安になることもしょっちゅうだ。
靖国問題で戦犯の事が話題になっているが、戦争責任は彼らだけにあるのではない気がする。変わっていく世の中を、見過ごした国民、子供達に軍国教育がなされているのを許した国民、ひとりひとりにも責任があるのではないか?私の母や父にもあったのではないか?勿論被害者だけど、同時に「見過ごした」というそれだけのことは、ものすごい重大な責任のあることではないのか。
私達は、今、この瞬間も何かを見過ごしてはいないか?許してはいないか?この、アポロの笑顔を守るために、「犬の幸せ」に関する事だけでなく、世の中全体に対する厳しい目を持たなくては。
んで、本日お勧めしたい3冊の本。
  
「夕凪の街・桜の国」と「僕たちの戦争」は図書室の去年の8月http://members14.tsukaeru.net/queen-sumi/housekibako/queen%20library05.8.htmをご参照ください。「茶色の朝」は読みやすい絵本ですが、「ある朝、茶色以外の犬は飼ってはいけない」となっていたら?それを容認したら?というちょっとぞっとする話。寓話ですが、今の私達の姿勢を問いかける一冊です。