いつもの朝に

2006.8.10いつもの朝に

図書館の返却期限もそろそヤバんだけど、「面白かった」という王様の言葉に、つい読み始めてしまった。今邑 彩「いつもの朝に」。
しかも午後になってから読み始めた。つまらまければ途中で読むのをやめて夕飯の支度にかかるんだけど、これがラク面白い。やめられない、とまらない。4時ぐらいで後半のいい所、5時ぐらいで佳境。本当なら手際の悪い私はそろそろ夕飯の準備にかからないとヤバイ。6時。ダッシュで散歩に行って巻きで支度をすればまだ間に合う。が、すっごくいい所でやめられない。あと少しなの〜。
6時58分、ついに王様から帰るコール。超巻きで簡単なものなら間に合わないことはない。が、本は残りわずか。で、王様に甘えた声で許しを請う。「ごめん。本が面白くて、何も準備してない」コレを許してくれる王様に感謝感謝である。たまねぎをみじん切りにして、ひき肉を溶かしておけばパスタを作ってくれるとの事。ありがと〜
今邑 彩、実は初めて読んだのだが面白かった。ミステリーなのかと言われると「?」なのだが、(ネタはわかりやすく、想像通り。多分誰でもでも想像通りのストーリーなのに息つかせない、引き込まれる魅力がある。主人公の兄弟の心理描写、二人の駆け引きと愛情がスゴク読ませる文章で書かれているのだ。読後の私の感想は、「今すぐ、連ドラにしたいっ!」である。二人が暮らす都会の家、殺人の起こった洋館、岡山の田舎の村、最後の南の島、テディベア、幼馴染の女の子、どれを取ってもビジュアル的に映えるものばかり。スケールも大きすぎもせず小さすぎもせず、海外ロケいらない。私がドラマのプロデューサーなら絶対目をつけるのになぁ。と余計なことを考えつつ、やさしい王様に感謝する私でした。ああ、王様と結婚してよかった(そんな事でかよ)。