セカチューの中のせつない文章

2006.2.2布団の中

セカチューの原作、あまりたいしたこと無かった、というような感想を書きましたが、中に胸をしめつけられる文章があります。
突然、恐ろしい確信にとらわれた。どんなに長く生きても、いま以上の幸福は望めない。ぼくにできるのは、ただこの幸福を、いつまでも大切に保ちつづけていくことだけだ。自分が手にしている幸福が、空恐ろしいものに感じられた。もし一人一人に与えられた幸せの量が決まっているのだとすれば、この瞬間に、一生分の幸福を蕩尽しようとしているのかもしれなかった。いつか彼女は月の使者によって連れさられてしまう。あとには不死のように長い時間だけが残される。」
セカチューを読んだ人で、この文章を本当に現実のものとして、自分に置き換えられた人がどのくらいいただろう。
 アポロは子犬の時、勿論かわいかったけれど、今のほうがずっとかわいい。一緒に暮らせば暮らすほどいとおしい。昨日より、今日、今日より明日のほうがかわいい。いつか必ず失う事がわかっているのに、こんなに好きになってしまっては多分まずい。でもますますアポロを好きになる自分をどうしようもできない。いつか必ず月の使者がアポロを連れて行くってわかっているのに。
ありゃ、しめっぽくなっちゃった。ごめんごめん。
写真は布団をすっぽりかぶせられても、反応のないアポロでした。逃げ出したりしないのか??