隠し剣 タカの爪

2006.1.11隠し剣鬼の爪

年末、愛知淑徳大の映画の講座を休んでしまった。腰痛のため。明日は行けそうなので休んだ時に講義で見たはずの「隠し剣 鬼の爪」をツタヤで借りてきた。朝、王様を駅まで送る車の中で「今日は昼間何するの?」と聞かれ、即答した「隠し剣 タカの爪を見るの」おい、違うよ。そりゃ、唐辛子だよ鬼の爪だってば。私ったら、王様を笑わせようと思ったわけじゃなく、真顔で言ってしまった。いくら王様が辛いもん好きだからって、そりゃ山田洋次が泣くだろう。
で、映画の方ですが、よかったです。地味でしみじみした映画ですが、救いがあって。年末に見た「嗤う伊右衛門」と一瞬雰囲気が似ていると思ったのだけど、全然違った。「嗤う伊右衛門」の方は救いがないのだ。ヒロインの松たか子も丁度良く田舎臭くて、東北の娘って感じが良く出ている。これは小雪には出来ないだろうな。やっぱり山田洋次は「色々嫌なこともあって、不条理も沢山あるけど人生っていいもんだ。」なんて思っている感じだ。ただし、緒方拳演じる悪役(家老)が薄っぺらで緒方拳にやらせるのはもったいない
まだ、おなじ山田洋次の時代物「たそがれ清兵衛」を見ていないので見てみよう。
隠し剣 タカの爪」じゃなかった「鬼の爪」、しみじみしたい人にはお勧め。