博士の愛した数式

2005.12.4博士の愛した数式

風邪気味でパブロンを飲んだ王様が、薬のせいか夜9時に寝てしまった。
で、私は王様のいびきを聞きながら小川洋子博士の愛した数式」を読みきってしまった。
先週、王様が長久手の図書館でゲットしてきた。話題になった本なのでいつも行く図書館では予約しないと借りられない。しかもいったい何ヶ月後になるかわからないことも多々ある。そんな本が、予約もせず借りられる事が長久手だと結構あるらしい。品揃えの違いや客層(っていうか?)の違いと思われる。ラッキー♪
交通事故の後遺症で80分しか記憶がもたない元数学博士とそこに通う家政婦家政婦の息子3人の心の交流を描く、美しくも切ない物語だ。小川洋子の世界はいつも透明で切ない。読み終えると心がしんとする。すごーく話題になって「超感動」みたいな言われ方をしていたのだけど、小川洋子の世界に「超感動」はない。いつもの小川洋子の世界だった。静かに、穏やかに感動できる作品。日曜の夜に、王様のいびきを聞きながら、アポロを片手でなでながら読書するのもいいもんだ。