訪問入浴

2014.05.28訪問入浴

骨折してしまった母に、訪問入浴を頼むことにした。
元々風呂嫌いの母、痛い足で風呂なんて入れるわけがない。私たちもそんなのを介助できるわけがないと、ケアマネージャーに相談したら、訪問入浴というサービスが受けられるという。
それは助かる。母はものすごく気が進まない感じで「お風呂なんて入らなくてもいい」などと言っていたけど、リハビリの理学療法士さん、かかりつけの内科医、へルパーさんとたくさんの人にお世話になるのに、風呂にも入ってないなんて絶対ダメ!と押し切って、この日初めての訪問入浴になった。
ところが!朝散歩の帰りに寄ったら「やっぱり絶対嫌だ」とか言い出して、もう私ブチ切れ。「イイとかイヤとか言う権利はないっ!絶対だめっ」と怒鳴りました。はい、怒鳴りましたよ。確かに、見知らぬ人の前で裸になってお風呂に入れてもらうというのは、抵抗があるのはわかります。でも、年をとったら、ましてや骨折したのだから仕方ないと思ってもらうしかないじゃない。
というわけで、この日の夕方、訪問入浴サービスの方々が見えました。ウチの実家、とっても狭いんですが、その玄関先で、ささっと道具を組み立てて、あっという間にお風呂の出来上がり。外の水道から水を取って、車でお湯にして、湯船に湯をはります。排水はお風呂場の方へ。
嫌がっていた母も、人が来てしまえば諦めたようで。そしてなにより、みなさんとっても優しく、細やかな心遣い。骨折した母を、お姫様抱っこしてお風呂まで運んでくれました。お姫様抱っこなんてしてもらったことのない母はかなり嬉しかったらしく(笑)
骨折した患部も痛くないように、上手に全身洗ってくれました。さすがプロです。終了後も手際よく後片付け。床も全く濡らさずきれいになりました。母の髪もドライヤーで乾かし、看護師さんが血圧など測定してくれます。いたれりつくせり。
あんなに嫌がっていた母も、さっぱりして気持ちよかったし、なにより皆さんが優しくしてくださって嬉しかったらしく、上機嫌でした。
よかった!!とにかく使えるサービスはうまく使って頑張ろうと思ったこの日でした。
床にまず、グリーンのシートを敷き、濡れないようにします。

これが組み立て式の浴槽。

この、黄色いシートが湯船の中に入って、ちょうど良く人が浸かることができるようになっています。黒いのは頭が痛くないようなクッションです。よくできています。