懐かしい児童文学再び

2013.1.28児童文学

大学講師をしている姉にたのまれて、ある学生さんのために、おすすめ児童文学をジャンルわけしてリストにした。学生さんは先生の資格を取りたいそうで、そのための授業の課題の参考だそうで。
実はこう見えて(どう見えて?)私は大学で児童文学を専攻していたのだ。とはいえウン十年も前の知識なのでまったく自信がなく、昔の資料やらネット検索やらで四苦八苦しながらリストを作成した。A4に2枚ぐらいのリストを姉に出したら「これだけ?」とか言われて、再度追加してA4で4枚ぐらいにしたりして。なかなか面倒な作業だった。
でもね、やって良かったかも。
あんなに大好きだった作品なのに、すっかり忘れていた。もう一回読もうかなぁと。
斎藤 惇夫「冒険者たち-ガンバと15匹の仲間」。これ、名作だったよねー。ストーリーをうすぼんやりしか覚えてなくて、ただ、途中で仲間が死んじゃうシーンがあって、子供心にすごく切なかった記憶があった。小学生ぐらいが読む児童文学で「仲間の死」を描くのって当時は珍しかった気がするのでとっても印象に残った。
で、シリーズ何冊か読んだのに、ウチに無かったのでアマゾンでゲット。今、途中まで読んでます。大人が読んでもちゃんとワクワク、ドキドキ!名作は色あせないねぇ。薮内 正幸のイラストも素敵なんだよね。

そしてもうひとつは、佐藤さとるだれも知らない小さな国。これは本当に私が大好きだったファンタジー。「コロボックル物語という小人のシリーズ。読み返そうと思って、本棚から発掘したら・・・シリーズ1の「だれも知らない小さな国」だけ見当たらない。これまたアマゾンかなーと思った矢先、図書館でたまたま目に付くところに置いてあり早速借りた。これも大人が読んでもちゃーんと素晴らしかったファンタジーの中に、いろんな要素(道路開発だの、自然破壊だの)が盛り込まれていて、考えさせられる。これまた村上勉の絵が素晴らしい。ずっと佐藤さとるの作品には村上勉のイラストが描かれていて、繊細で素朴でコロボックルたちの瞳がかわいい。

私はいったいこれらの作品をいつ読んだのだろう?記録してないからわかんないけど、発行年を見ると多分9歳か10歳。ガキの頃からいい本読んでたな、私。本棚の文庫はかなりぼろくて、カビとかダニとかホコリとかいっぱいっぽいけど、せっかくなのでこれを読もう。もしかしたら、10歳の私のハナクソとか挟まってるかもしれんし(笑)。

ね、黄ばんでるし、かなり汚いよね・・・。