フェアトレードチョコレート

2011.2.14フェアトレードチョコレート

このネタも飛ばせないよな・・・。
2月14日は全国的に、バレンタインデーでした(笑)。元お菓子メーカー、しかもバレンタイン商品を担当したこともある私としては、チョコレートのトレンドには敏感・・・と言いたいところですが、今ではすっかり浦島太郎
でも、バレンタインシーズンに特設コーナーにチョコ選びに行くのは楽しい♪EOS学園の後で銀座三越に買いに行きました。
悩みに悩んで、選んだのはこれ。ベルギーの「ピエール・ルドン」。おいしそうなのは沢山あったのだけど、ビター系中心のアソートって事と、10粒2730円というぎりぎり手がでる価格が決め手。っつても高いよねー。普段なら絶対買わない。
けど、バレンタインの時にだけ通常では買わないチョコを食べるってのは楽しみではあります。

あとね、もうひとつ買いたかったのが、モザイク銀座阪急にある「ピープル・ツリー」というショップのフェアトレード&オーガニックのチョコレート。http://www.peopletree.co.jp/choco/index.htmlツイッターで存在を知りました。かつて、チョコレートを作ってる会社に勤めていたくせに、当時は何も知らなかった。以下、ピープルツリーのHPからの抜粋です。「日本に入ってきているカカオのほとんどは、西アフリカの国ぐにから来ています。その西アフリカのカカオ農園をのぞいてみると、学校にも行けず、カカオがチョコになることも知らずに、1日中働いている子どもたちの姿が見えてきます。その数25万人以上。農薬に触れたり危険な作業をしたりする子どもたちもいます。近くの国から売られてきて、家に帰ることのできない子どもたちもいます。
また、多くのカカオは、森林を伐採した場所での単一栽培や土地が痩せると他の場所へ移動する移動式の農法で作られており、森林の減少や、それにともなう絶滅種の問題など環境への負荷も、無視できない問題の1つになっています
。」
何かのテレビ番組でも見たことがあるのですが、現地の子供たちは「チョコレート」を食べたこともないそう。
今、私がチョコレートを作る仕事を続けていたとしても、多分できることはあまり無いでしょう。急に全てのカカオ豆をフェアトレードで輸入する!なんて、現実には不可能。社長になっても出来ないでしょうね。でも、知ってて仕事をするのと、知らないで仕事をするのとでは何か違ったかも。当時、何も知らずにチョコレートを企画していたことを恥ずかしく思います
チョコレートの他にも、コーヒーやコットン、バナナなどフェアトレード商品は多岐に渡ります。http://www.fairtrade-jp.org/ということは、フェアじゃないトレードをされているものが沢山あるという事。
どんな商品にも、原料を作ってる人、運んでる人、製品にしてる人、販売してる人などがいて、その積み重ねで価格が決まっている。モノが安いことは大歓迎だけどその「安い」は自分が納得できる理由なのか?は考えてみるべきだと思うのです。
生活の全てをフェアトレード商品などにするのは、家計的にもラインナップ的にも無理。でも、知ってるのと知らないのでは違うんじゃないかな。誰かにプレゼントの時だけ、とか、10回に1回だけ、とか。小さなことから始めたいと思うのです。
ちなみに、チョコのお味ですが、ベルギーの高級チョコは旨かった!ピープルツリーはラムガナッシュ入りのは私にはちょっと甘い。シンプルな板チョコは美味しかったです。
王様は、600円のロイズの生チョコが一番美味しかったって。ベルギー産の高級チョコの立場は?
こちらがベルギーの「ピエール・ルドン」

こっちがフェアトレード&オーガニックの「ピープルツリー」。