義母のパン焼き機

2011.1.5パン焼き機

私が、12年(だったっけ?)勤めた会社を退職する時、退職金で家族にプレゼントをした。義母に希望を聞いたら、パン焼き機とオーブンが欲しいそうで。通販生活で買ってプレゼントした。
それからもう8年程。いったいどれだけ義母にパンを焼いてもらっただろう。栃木に遊びに行った時はほぼ毎回、朝食に焼きたてのパンが出てきた。何かの荷物と一緒にダンボールに入って送られてきたことも多かった。アポロもしょっちゅうおすそ分けを栃木でもらった。義父は1枚とか2枚とかすぐペロッと食べさせちゃって困ったっけ。
だから、アポロが亡くなった日、義母に泣きながら電話をして、棺に入れたいから、パンを焼いて欲しいと頼んだ。すぐに焼いて送ってくれた。あの時、すでに義母も発病していたのだけど、抗がん剤が良く効いている頃で、病気なんて治ったかと思うほどに元気だった。
あれから7ヶ月。年末に栃木に帰った時に、パン焼き機をもらってきた。本当はホームベーカリーって言うんだろうなぁ。でも、なんだかこれはパン焼き機(笑)。
何しろ、8年も前のなので、年季が入ってるし、今のより機能も劣るんじゃないかな?でも、これは私にとっては大事な大事なパン焼き機。義母が「嫁の退職金でプレゼントしてもらった♪」って思いながらいーっぱいパンを焼いたんじゃないかと思うと、私と義母の絆っていうか、そういうものがこれに詰まってる気がする
さて、大事なパン焼き機で、記念すべき私が焼くパン1号を焼いてみた。義母のメモが追加されてる説明書を見ながら。おお!焼けた。うんうん、これこれ。焼きたて、ホカホカ。味も多分、同じだと思う。いや、ちょっと違うのかもしれないね
アポロにも少しお供えした。大好きだったもんね。血管肉腫になってから、食べさせてあげなくて可愛そうだったなぁ。もう、お腹一杯食べていいんだよ。アポロはきっと向うでも義母にいっぱい焼いてもらってるよね。
チェルシーにはあげない。アポロに、毎朝私のパンをちょっとあげるのを習慣にしてしまって、癌になってからあげられなくて、私までパンが食べられなかったから。
せっかくなので、レーズンパンとかくるみパンとかいろいろチャレンジしてみようっと。

パン焼き中。膨れてます。焼けてます。

出来上がり!

ほかほか、ふわふわ♪


昔、お友達が「アポロちゃん見てるとパンが食べたくなる」
と言ってたけど、ゴールデンはパンの色。お腹が白いのもパンと一緒。

アポロにもお供え。