チェルシーを迎えるに当たって・その3

2010.8.12シャネル

いやいや、この話、なかなか終わんなくてすんません。
さて、「本当にゴールデンの健康と質の向上を考えているブリーダー探し」が始まったわけですが、何を基準に?と思いますよね?
試しに「ゴールデンレトリバー ブリーダー」でグーグル検索を掛けると95500件のヒット。無数のブリーダーの中からどうやって探すのか?
私は股関節の診断をOFA(動物整形外科協会)で受け、基準を満たした親犬のみを交配に使っているブリーダー、というのを「自分として譲れない基準」にしました。ためしに、今度は「ゴールデンレトリバー ブリーダー OFA」でグーグル検索するとヒット数はたったの618。つまりそれだけOFA検査を行っているブリーダーが少ないということなのです。
OFAの基準をクリアした股関節を持った親のみ交配することにより、生まれてくる子供が股関節形成不全になる可能性が大きく下がります。勿論ゼロではないですが、格段に違います。
しかし、検査をして合格しなかった場合、その親犬はブリーディングに使えなくなるわけですからブリーダーにとって大きな損失です。股関節の異常は、必ず症状に出るとも限りません。ですから、検査をせず「くさいものに蓋」的考えで、じゃんじゃん交配させるブリーダーが多いわけです。中には症状が出ていても知らん顔で交配しているパピーミルも多いでしょう。いや、OFAって何?っていうパピーミルもいるに違いありません。こうして、無理な繁殖をした結果、股関節に異常があるゴールデンレトリバーが非常に多く生まれてしまいました。被害者は、何の罪も無いのに生まれた時から股関節に異常抱えてしまった犬たちです。そして、大切なわが子が股関節形成不全であることに悩み、治療し、苦労する飼い主さんです
股関節がゴールデンのすべてか?といわれれば勿論そうではありません。ですが検査をすることにリスクがあっても、それをしているブリーダーであれば、他の面でも利益だけを追求せず、犬の事を考えているという、わかりやすい基準になると思ったのです。
おっとまた長くなって来ましたがもう少し。
OFAの検査をしていることの他に、これはこちらの都合なのですが、中部以東の本州と範囲を決めました。というのは、ブリーダーさんには直接会って話を伺いたかったこと、どんな犬舎で育てられたのか見たかったこと、母犬に会いたかったことです。犬舎を見られることを拒むブリーダーは、まずやめたほうがいいです。時々はお里帰りもしたいですし、それを考えるとあまり遠方は無理だなと。ですので、残念ながら関西や九州のブリーダーさんは検討していません。でもね、関東のきちんとしたブリーダーさんとお会いすると、他の地方のきちんとしたブリーダーさんの情報も教えてもらえます。結局、人と人のつながりなんですね。我が家が股関節の検査をちゃんとしているブリーダーにこだわっていると言えば、「今年はウチでは子犬の予定は無いけれど、信頼できるここならいつぐらいに交配予定らしい」とかね。
そんなこんなで、最初のとっかかりはネットで何件かのブリーダーさんを探し、それからは紹介、紹介で合計5件のブリーダーさんを見学し、他にもメールのやり取りやら、ショー会場に出向いて母犬に会わせてもらったり、いろんなことがこの数年の間にありました。その中で、まじめにゴールデンレトリバーという犬種の向上について考えているブリーダーさんに、比較的大きな犬舎から個人の方まで、お会いすることが出来ました。
最終的にチェルシーを迎えたのは、埼玉県の某犬舎ですが、他のブリーダーさんとも何度もお会いしたり、メール交換して情報を頂いたり、またアポロの病気のことまでたくさん相談に乗ってもらったりしたつながりは、私にとって大切な財産です。何しろ、どの方もゴールデンレトリバーのプロですから。予約を入れていたのに、タイミングが合わずご縁がなかったブリーダーさんも皆「ここから迎えたい」と思える方たちでした。
あーあ、結局書き終わんないよ。
明日も書かせてくださいませ。長くてすまんねぇ。
3月のアポロ。菜の花畑で。あああー。かわいい。

6月13日に犬舎を訪問した時の写真です。
8頭そろってるのでどれかが、チェルシー(黄緑のリボン)なんだけど
写真だとリボンが写ってない〜。
こうやって、どんな環境でパピーが育てられてるかは、見せてもらうべきです。

そして、お母さん犬。チェルシーを生んでくれてありがとう。
お母さんの健康状態も自分でしっかり見ましょう。