アポロの最後のこと

2010.6.15最後のアポロ

アポロがいなくなって、一週間が経とうとしています。でも、土曜までここにいたので、まだ数日な気がします。そしてやはりまだ実感がわきません。
沢山のお友達に見送ってもらって、私も笑ったり泣いたりしながら、案外元気にしています。ご飯もちゃんと食べています。
やっと、アポロの最後の日の事を書きます
アポロは前日まで本当に元気でした。
前日までの日記を、先程UPしました。
5日、6日は本栖湖に行ってお友達のそらちゃんと遊び
http://d.hatena.ne.jp/sumi0627/20100605
http://d.hatena.ne.jp/sumi0627/20100606
7日は我孫子の病院でリンパ球の点滴を受け
http://d.hatena.ne.jp/sumi0627/20100607
8日は花の美術館でお友達ワンコと一緒に秋元良平先生の写真のレッスン。
http://d.hatena.ne.jp/sumi0627/20100608
9日の朝、雨だったので散歩は短め。朝イチで歯茎を見たけど、まぁ許容範囲。家に帰って、鶏レバーを100gほど朝ごはんに食べました。もう私の肉団子は飽きたみたいで食べてくれず(泣)。でも、レバーは完食
私はのんきにパソコンしながら、録画した月9ドラマを見てました。そしたら、食べたものを急に吐いてしまって、歯茎を見たら真っ白。詩音ちゃんの家に、アポロが食べるかもしれないお肉を頂に行く予定を急遽キャンセルして病院へ。
病院に着いたら、アポロは初めて、車から自力で降りられませんでした。看護師さんに手伝ってもらって、診察室へ。
水曜なので、主治医はいませんでしたが、別の腫瘍専門医が見てくれて、簡易エコーで「肝臓の腫瘍破裂に間違いないだろう」と。極度の貧血と、血圧の低下。点滴と止血剤(これは気休め程度)。これが11時半ごろでしょうか。
お友達の永遠君ママに電話を入れ、供血のお願いをしました。すぐに日向君と鈴ちゃんを連れて駆けつけてくれた永遠ママ。詩音ママとシルクママ、メルママも来てくれました。
日向君から500ミリリットルの供血を受けました。12時過ぎでした。日向君の血はすごーく濃くて良い血だったんですよ。
途中、眼が泳いで、非常に危ない状態でした。眼が泳ぐのは、脳に酸素が行っていない状態だそう。先生が機械でなくご自分の手でアポロに血を入れてくれました。機械だと遅くて間に合わないから。それでやっと状態が少し改善。目もしっかりし、呼吸も安定しました。血圧も低いながら少し戻りました。
13時過ぎ、王様が会社から駆けつけました。すべての輸血を終え、そのあと点滴をして、病院を出たのが午後8時すぎ
病院に私たちは泊まることが出来ない上、翌日は休診日なので、入院はさせず、そっと連れて帰る事に。今後、血栓が出来ることが心配だとのことで、血栓予防の注射を打ってもらい、さらに翌日と翌々日の分をもらいました。私が打つのです。練習までしました(生理食塩水で)。
この時は、なんとか、持ち直したと思っていました。
レンタルの酸素吸入機を手配し、リビングに設置。川の字になって、3人で寝ました。これで朝まで大丈夫と電気を消したのが夜11時過ぎ。ところが夜中の1時ごろでしょうか。アポロの息がまた荒くなりました。しばらく暗闇で背中をなでていたのですが、さらに酷くなったので、電気をつけると、昼間の危なかった時のように目が泳ぎ始めていました。大声で王様を呼んで起こしました。
ああ、ダメなんだとその時わかりました。歯茎を見るとやはりまた真っ白。一度止まったかに思えた出血がまた始まったのだとわかりました。この時点で、出来ることはもう、何もありませんでした。もしここに、また輸血できる血があって、輸血できる獣医がいれば、何か出来たかもしれません。でも、多分同じことの繰り返しなのでしょう。
私たちはただアポロをなで続け、アポロの名前を呼び続け、愛してると大好きだと、アポロに言い続けました
苦しそうだったアポロの呼吸が、間遠になってきて、ああ、終わるんだと、呆然と思いました
王様がアポロを抱き上げて、腕の中に入れたとき、「えっそんな事したら!そっとしておかないと!」と一瞬思ったのです。でも、その直後ちょっと寝返りを打つように身じろぎして、そしてすーっと眠りについたアポロを見て、王様が抱っこしてあげて、本当に本当に良かったと、思いました。10日になったばかりの午前2時半でした。
安らかな、穏やかな最後でした。具合が悪くなってから、たった16時間ほど。私たちの手を煩わせることもなく、潔く、かっこよく、美しいお顔のまま、金色の被毛もつややかなまま、旅立っていきました
日向君の貴重な血を下さった永遠ママ、本当にありがとう。せっかく大切な血を頂いたのに残念です。申し訳ないです。でも、あの時輸血しなかったら、アポロは王様が会社から駆けつける前に昼ごろ、間違いなく亡くなっていたと思います。アポロが王様の腕の中で眠りにつけたのは、日向君の血液を頂いたおかげです。ありがとう。
そして、病院に駆けつけてくださった、詩音ママ、シルクママ、メルママ、ありがとうございました。どんなに心強かったことか。

これが、アポロの最後です。
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
アポロは最後まで優等生過ぎるくらい、優等生でした
午前中、輸血前。

輸血中。


輸血後、落ち着いたところ。王様になでなでされています。
これが、生前のアポロの最後の写真です。さすがに笑顔の写真じゃないけど、王様にずっとなでなでされて、安心してる顔かな。