SHELTER dogs 

2009.4.1SHELTER dogs 

王様が持ってきてくれた写真集「SHELTER dogs」。http://www.yamakei.co.jp/products/detail.php?id=550010
トレア・スコットという女性カメラマンが撮影した、アメリカのシェルターの犬たちのポートレイトである。
アメリカも州によって違いがあるだろうが、シェルターでは保護された犬たちが新しい親を探したり、訓練をしたりする。日本の「保健所(もしくは愛護センター)」とは違う。日本にもシェルターはあるが非常にわずか。しかしシェルターでもやはり、新しい飼い主を見つけるのが難しい子や収容しきれない子は処分される。
日本でのポートレイトは児玉小枝さんの「どうぶつたちへのレクイエム」が有名で、ご存知の方も多いと思う。胸を締め付けられる、その悲しい目を見ただけで涙が出るポートレイト集だ。
この「SHELTER dogs」はちょっと違う。シェルターに保護された子たちは、一頭一頭名前があり、そして美しく、生きる力に満ちている。その瞳は意思をはっきり持ち、私たちに何か語りかける。その後殺処分という悲しい運命をたどる子もいるのだが、それも含め、何か力強さ、生命力そんなものを感じる
もちろん、最後に行き着く結論は一緒だ。どうか、日本から、アメリカから、世界から処分される犬や猫がいなくなりますように。捨てられる子がいなくなりますように
写真集の最後にアメリカのデータが載っている。
アメリカでは
毎年600万から800万の犬と猫がシェルターにやってくる。
毎年300万から400万の犬と猫が新しい家族を見つける。
毎年300万から400万の犬と猫がシェルターで安楽死を迎える

すげー。桁が違う。半分も新しい家族が見つかるなんてすごいけど、600万から800万ってなんだよ。殺処分も300万から400万ってすごすぎ。ちなみに日本の殺処分は2006年度353,098匹。少しずつだけど減っている。でもまだ多い
日本もアメリカも一緒。人間の身勝手な理由で捨てられる子達。

ポートレイトには純血種のピットブルが非常に多い。地域によっては飼育を禁止されていることや、知識の無いまま安易に飼って捨てられるケースが多いそうだ。
この写真集の日本での売り上げの一部は日本のシェルターに寄付されるそうだ