方向音痴

2006.9.20いづこへ・・・

この時期、毎年上野の都立美術館で姉の入っている会の、絵の展覧会がある。ウチの実家のお墓は上野の谷中にあるもんだから、時期もちょうどお彼岸だし、展覧会→お墓というコースが昔から良く我が家での年中行事になっていた。父が亡くなったり、母が上野まで繰り出す体力が亡くなったり、私達が名古屋に転勤になったりで、最近は皆では行かなくなってはいたのだけど。
今日は1人で都立美術館に出かけ、その後夜は銀座で映画の試写会だった。上野に着いた時「時間があったらお墓も寄るかなー」と思いついて、展覧会のほうはさくっと見て、お墓に向かった。がー、お墓までの道が実は自信が無い。そう、何十年も前から何度も何度も行った寺である。だけども、1人で行ったのは今年の4月が生まれて初めて。そのときは母に地図をもらって地図と首っ引きでたどり着いた。っつっても、都立美術館からたったの10分ぐらいの所なのだけどね。だけどさー、上野界隈ってなんか道がうにょ〜ってしてて気付くととんでもない方向にむかってたりするのよ。
ええ、そうです。私、激しい方向音痴なんです。どこかに旅行に行っても、宿で大浴場から部屋に戻れなくなります。スーパーの駐車場で何処に車を停めたか、わからなくなったりもします。名古屋に引っ越した当初、家から名古屋東のダイエー(車で5分)までナビ使って行きました。挙句の果てに、違うダイエーにたどり着きました。
幸い、上野は観光地だもんであちこちに地図がある。途中で「一乗寺ね、こっちね」と確認して歩いたのだが・・・次の地図をみるとさっきより明らかに離れている。「ええーっ?なんで?」これを3回ぐらい繰り返し、もうお寺に行くのは断念した。歩けば歩くほど寺は遠くなる。このままでは試写会に遅れる。父よ、すまん。けど、貴方から遺伝したのでは?と生前、父を車に乗せたときのナビの仕方を思い出すのであった。
写真は展覧会の姉の絵。3月の個展に出した作品を手直ししたらしい。