夜のピクニック

2006.7.28夜のピクニック

映画「夜のピクニック」の試写会を見に行った。原作は恩田陸。昨年7月に本を読んで図書室にもUPしています。http://members14.tsukaeru.net/queen-sumi/housekibako/queen%20library05.7.htm原作はたった一晩の歩行祭を、長編小説に仕立てているので、中身はかなり濃厚でした。人物の微妙な揺れ、繊細な想いが鮮やかに描かれていて「さすが恩田陸」と思わせる作品でした。
監督は長澤雅彦。「ココニイルコト」「青空のゆくえ」などの作品を撮っているそうですが、私は見るのははじめてかも。映画はどうだったかと言と・・・。名作を映画化するのは難しい、とやはり思ってしまいました。「映像化」する時点で難しいのでしょうけど、映画は2時間程の中に収めないといけない。私は原作を読んでいたので、説明不足の部分を頭で補って見ていましたが、読んでいない人はどうだったのかな・・・。ううむ。原作を読んでいないほうが余計なイメージが無くてイイとも思えるけど、どっちがいいかなぁ。でも映像だからこそ、のよさもありました。田舎の道を果てしなく歩く高校生達行列のビジュアルや沈んでいく夕日。ところどころにちりばめられた原作に無い面白いシーン。「悪くは無かった」というのが感想かも。1800円払って見に行くかどうかは疑問。
登場する高校生達は皆黒髪で、清潔感がありました。オバサンにとってはホッとする子達でしたが、いくら進学校でも今時あんな子ばかりの高校はあるだろうか