女王様の図書室、2006年はぶっとばして、2007年1月UPしました。だって、このままじゃ永遠に追いつかないんだもの。すんません。ちょっとHPの調子が悪く、ロゴが出てなかったりしますが、図書室の目次の一番下に2007年ってのがあるので、そこから書評に行けます。よかったら見てくださいまし。

2007.2.23図書館危機

慣れない外出(しかも春っぽい服で)のせいか、ちょっと風邪気味の金曜。珍しくのどが痛い。
で、「んじゃぁ、なーんにもしないで読書読書♪」と読みかけの「図書館危機」を読み終えた。この図書館戦争シリーズ、「図書館戦争」「図書館内乱」「図書館危機」の3冊で、今回読了したのは、3冊目の「図書館危機」。有川浩のこのシリーズ、何というか、はじめ1冊目を読み始めたときは、読みやすくて軽い文章で、あまり好みじゃない?って思ったのだ。ノリはどたばたラブコメディ+SF+スーパーアクションものって感じ。キャラクターはほとんどアニメの登場人物で、今すぐにでもアニメ化されそうな感じ。でも、しかし、いやはや、掲げているテーマの重さは相当なモノ。「言論の自由」「思想の自由」「報道の自由」とは何か。それが侵されていくとき、私たちに何が出来るのか。これは、SFの話じゃなく、現実に今私たちに忍び寄る危機ではないのか?私たちはソレと戦えるのか?図書隊員の様に武器をもつのか?すごくすごく考えさせられる。
この取っつきやすく、読みやすく、コメディ乗りの小説でこのテーマを詠うことに、ものすごく価値があると思う。

図書館の自由に関する宣言
1,図書館は資料収集の自由を有する 2,図書館は資料提供の自由を有する 3,図書館は利用者の秘密を守る 4,図書館はすべての不当な検閲に反対する
図書館の自由が侵されるとき、我々は団結して、あくまで自由を守る。

この自由が、守られなかった時代は、現実に過去にあったのに、もう二度とないといったい誰が言えるだろう