逆風〜狂犬病の発症〜

2006.11.26狂犬?

今月、2人の方の狂犬病の発病が確認された。一人の方はすでに亡くなっている。
狂犬病ワクチンのリスクを訴え、副作用を訴え、3年に1回の接種にしよう!という署名を集めていた私にとっては、逆風である。
テレビでは狂犬病の恐ろしさを伝える昔の映像が映し出され、発病したらほぼ100%死亡すると強調される。キャスターが「必ず毎年ワクチンを接種しましょう」と声高に訴える
確かに、狂犬病は恐ろしい病気だ。ワクチン接種は必要だと私も思う。でも、毎年打つ必要があるかどうかは別問題だ。ワクチンの効果は3年以上あるそうだ。ワクチンというのは抗体を作るために体内に入れものだ。まだ抗体が残っている体に、無駄に接種して犬を痛めつける必要は全く無い。毎年、抗体値を検査し、必要な固体にのみ、接種すればいいことだ。でも、こんな事件があったからには、道のりはさらに遠のく。
万が一、もっとあちこちで狂犬病が発症しでもしたら、中国のようにとは言わないまでも「ワクチン接種の証明がない犬は、処分」なんて悪夢のような事態にもなりかねない。(中国雲南省では7月に狂犬病の発症を理由に5万匹の犬を処分しました。ワクチン接種も関係なく、散歩中の子も飼い主の目の前で殴り殺されたとか・・・考えたくないです。)
本当は、「すべての犬が、抗体検査をしてから必要に応じて狂犬病ワクチンを打つ」というのが理想です。今のように「一部の犬のみが毎年きちんと接種、打ってない子は一度も打ったことが無い」、ではザル。ところで、狂犬病という名前ですが、他の哺乳類も当然発病します。猫やキツネ他、すべての動物にワクチンを打たないと意味が無いような気も・・・。というか、人間が打たないと、発病してる野生動物に噛まれたら、いくら飼い犬が100%ワクチン接種してても意味無んじゃないかな?どうなんだろう?
写真は狂犬病の犬・・・ではなくテンションの上がったアポロ。
犬が狂犬病でなく、ある意味私達って「犬に狂う病」の方の狂犬病では?