広島のドッグパーク崩壊に思うこと

2006.10.2おっぴろげ

先日ここに書いた、大規模レスキューの話。既にテレビなどでも取り上げられているので、ご存知の方も多いと思うけど、広島のドッグパークというテーマパークの崩壊によるものだった。580頭の犬達が、1カ月以上ご飯をもらえない状況で狭いクレートに閉じ込められていた。本当に悲惨としか言いようのない状態だった。
普段は私はこういったレスキュー事件に、涙するけどもあまり動揺したりしない。実は現金の送金もあまりしない。だって、キリがない。もう、こんな話はしょっちゅう起こる。日本全国何処にでもある。ついこの間の沖縄で80頭ってのもあったし、長野の佐久でもあったっけ。それにいちいち送金してたら、ウチの家計はどうなるのさ?でも、今回ばかりは激しく動揺し、広島に飛んでいけない自分がもどかしかった。多分、8キロの成犬のゴールデンを見たから。犬種差別をするつもりは無いけれど、やはりゴールデンには特別の思い入れがある。あんなひどい状態のゴルを助けるために何かしないでどうする?と思った。

今は、物資も置き場がないくらい全国から送られてきているらしく、募集も一時中止している。ネットでもかなり情報がいきわたり、テレビでも何回か放送されたので、寄付も集まりつつあるだろう。やっぱりマスコミの力ってスゴイ。ネットの力ってスゴイ
10月21,22日には譲渡会も行われるそうだ。きっと、皆しあわせになる。そう信じている。
大切なのは、このあとじゃないかと思う。今は凄く盛り上がって、物資は置く場所もないけど、消耗品だ。数ヶ月したらまたなくなるだろう。お金も使い切るだろう。保護された子達が健康な体になるにはまだまだモノもお金も必要に違いない。最後の一頭が幸せになるまでちゃんと見守ってあげること。別に、モノを送らなくても、お金を送らなくてもネットでアークエンジェルズのHPhttp://ark-angels.com/rescue.htmlを見るだけでも、580頭のことを忘れないで見つめ続けること
そして全員が幸せになってもそれで終わったわけじゃない。こんな事が二度と起こらないために何ができるかを考えること
広島のドッグパークの子は、保護された。でも、今日も日本全国のセンターでは相変わらず殺処分が続いている。何しろ、千葉は全国ワースト1だから。
今回のことで、ブリーダー探しなんて言ってないで、今すぐレスキューされた子の里親になるべきじゃないのか?と考えた。王様にも相談した。でもやはり2頭目はブリーダーから、ともう一度結論を出した。信頼できるブリーダーを努力して探こと。ゴールデンのスタンダードを頑張って守り続ける人の話を聞いて勉強すること。純血種を飼う時の正しい迎え方を、きちんと一度やってみることは、結局は自称ブリーダーの「繁殖屋」をはびこらせない事につながると信じている。それがアポロをひとめぼれで連れてきてしまった私の、せめてもの反省の表明だ。
捨てられた子の里親になるのはその後にしよう。
写真は安心しきったアポロの寝姿。広島の子達も、きっとこうやって無防備に眠れる日が来る。
にしても、いいのか?アポロ。おっぴろげ。全開だぞ。モザイクかけて欲しかったか