読書モード全開

2013.10.20読書モード

なんだかここのところ、読書モード全開だ。
かなりの本好きな私だけど、結構波があって、2ヶ月ぐらい一冊も読まなかったかと思うと、怒涛のごとく読みあさったりする。今はその「怒涛」の時期らしい。
そのうちの何冊かを。
まずここ最近の中では、最高に面白かった「ソロモンの偽証」宮部みゆき。王様に面白いよ、とは言われてたんだけど、分厚いのが3冊もあったのでちょっと躊躇してた。内容も取っ付きにくいのかと勘違いしてた。それが読み始めたらこれがまぁやめられない止まらない。毎晩明け方3時4時まで読んでしまうという面白さ。主人公は中学生達なので、取っ付きにくいどころかとっても読みやすい。そして、ひとりひとりの心理描写がとっても丁寧で、真に迫っている。14歳の少年の死の真相を突き止める元クラスメート達の話なんだけど、いったいどうなるの〜?と息もつかせぬ面白さ、そして衝撃の結末、でした。ちょっとね、中学生にしては出来過ぎな子がちらほら…でも、これは中学生じゃないとダメだったんだろうな。

そのままの勢いで、「シンクロニシティ川瀬七緒。前作「147ヘルツの警鐘」が面白かったのでこっちも読んでみたのだが、なかなか面白い。法医昆虫学捜査官というのが今までミステリーで見たことがなかったのもあり、謎解きがとっても興味深い。さらにキャラも魅力的。法医昆虫学者の赤堀先生が面白い。そうだなー、ドラマにするなら永作博美?と言いながら、何しろウジ虫に食い荒らされた遺体とか、巨大なムカデとかがじゃんじゃん出てくるので、映像にするのは無理かな。虫が苦手な人は活字でも閉口かも。

そのちょっと前の「笑うハーレキン」道尾秀介道尾秀介は前から好きな作家ではあったんだけど、以前ご本人にサインをしていただく機会があり、それ以来とっても好きな作家に。仕事に失敗し、家族も失って、ホームレスになった家具職人が主人公。共に暮らす人々との交流や、突然現れる押しかけ弟子の女性とのつながり、それにミステリー的要素が多分に含まれて物語が進んでいく。純粋なミステリーとして読むと、ミステリー好きを満足させるのは難しいかもしれないけれど、人間ドラマの要素に重きを置く私としては、再生の物語として読後感もよく面白かった。とはいえ、彼の作品を未読の人には「球体の蛇」や「龍神の雨」がおすすめ〜。

あんまり長くなってもナンなのでこの辺で。他に「いつも彼らはどこかに」小川洋子、「七つの毒」中山七里など
そして今は…今更「1Q84」村上春樹